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IMPORT(imp)
impコマンドによるインポートはOracle11g以降、非推奨となっています。
impdpコマンドをご使用ください。
IMPORTはEXPORTと同様Oracleが提供するユーティリティです。
EXPORTユーティリティを使用して作成したダンプファイルのデータを、データベースに入れるために使用します。

IMPORTの種類
IMPORTにはインポートするオブジェクトの範囲分けによってxつのモードがあります。
| IMPORTモード | |
|---|---|
| 表モード | 表を指定したインポート |
| ユーザモード | 指定したユーザ(スキーマ)の全オブジェクトをインポート |
| 表領域モード | トランスポータブル表領域をプラグインする |
| 全データベースモード | EXPORTファイル内の全てのオブジェクトをインポート |
IMPORTの構文
IMPORTはコマンドラインからコマンドを入力して実行します。コマンドは以下のように記述します。 パラメータがいろいろと指定できるので、細かな設定が可能です。
| パラメータ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| BUFFER | n | 従来型パスにおいて、行フェッチに使用されるバッファサイズ |
| FILE | n | インポートするファイル名を指定する |
| FROMUSER | s | EXPORTファイル内のどのユーザ(スキーマ)をIMPORTするか指定する (エクスポート内のスキーマと異なるスキーマへインポートする時に使用) |
| TOUSER | s | IMPORTする対象のオブジェクトのユーザを指定する (エクスポート内のスキーマと異なるスキーマへインポートする時に使用) |
| IGNORE | y/n | オブジェクトが存在していたときのエラーを無視する(上書きするときは ignore=y と指定する) |
| INDEXES | y/n | 索引をインポートする場合は=Y(デフォルト:Y) |
| ROWS | y/n | 表データ行をインポートする場合は=Y(デフォルト:Y) |
| CONSTRAINTS | y/n | 制約をインポートする場合は=Y(デフォルト:Y) |
| GRANTS | y/n | 権限をインポートする場合は=Y(デフォルト:Y) |
| IGNORE | y/n | オブジェクト作成のエラーを無視する場合は=Y(デフォルト:N) |
| TRANSPORT_ TABLESPACE |
y/n | トランスポータブル表領域のメタデータをインポートする場合は=Y(デフォルト:N) |
| TABLESPACES | s | トランスポートする表領域名リスト(TRANSPORT_TABLESPACE=Yと一緒に指定する必要がある) |
| DATAFILES | s | トランスポートするデータファイル名リスト(TRANSPORT_TABLESPACE=Yと一緒に指定する必要がある) |
| TTS_OWNERS | s | トランスポータブル表領域でのオブジェクトの所有者となるユーザリスト(TRANCEPORT_TABLESPACE=Yと一緒に指定する必要がある) |
| SHOW | y/n | EXPORTファイルの内容を画面表示する場合は=Y Yとした場合はオブジェクトのインポートはされない(デフォルト:N) |
| LOG | s | ログ出力する場合はログファイル名を指定する |
| PARFILE | s | パラメータファイルを使う場合はパラメータファイル名を指定 |
| COMMIT | y/n | 配列ごとにコミットする場合は=Y(デフォルト:N)Nの場合は表単位でコミット |
| INDEXFILE | ||
| USERID | s | IMPORTを実行するユーザIDとパスワード |
| FULL | y/n | EXPORTファイル全体をIMPORTする場合は=Y(デフォルト:N) |
| TABLES | s | 表モードでインポートする場合の表リスト |
| HELP | y/n | IMP HELP=Yとするとオンラインヘルプが見ることができる |
| FEEDBACK | n | インポート実行中に、指定した行数インポートする毎に「.」を表示する。 (例)feedback=1000 :1000行インポートする毎に「.」を表示する。 |
値の意味は以下のとおりです。
n:数値 s:文字列 y/n:y(Yes)またはn(No)
IMPORT文の例
(例)ダンプファイル「c:¥ora.dmp」内のユーザ「usr02」のオブジェクト全てを
usr01スキーマにインポートする(オブジェクト作成時のエラーを無視する)
- C:¥>imp usr01/pass@db01 file=c:¥ora.dmp fromuser=usr02 touser=usr01 ignore=y
(例)ダンプファイル「c:¥ora.dmp」内のユーザ「usr02」の表「TABLE1」「TABLE2」を
usr01スキーマにインポートする
- C:¥>imp usr01/pass@db01 file=c:¥ora.dmp fromuser=usr02 touser=usr01 tables=(TABLE1, TABLE2)
(例)ダンプファイル「c:¥ora.dmp」をインポートする。
各種パラメータは「c:¥par.txt」から読み込む。
※par.txtファイル(パラメータファイル)にはパラメータを箇条書きしておく。
- C:¥>imp usr01/usr01@db01 file=c:¥ora.dmp parfile=c:¥par.txt
- ☆パラメータファイルの記述例(par.txt)
- fromuser=usr02 touser=usr01 tables=(TABLE1, TABLE2)

